アパレル業界から造園・土木へ
アパレル関係の仕事をしていたのですが、1990年代初頭に起きたバブル崩壊が転機になりました。当時、私は若者向けのファッションを担当していて、年々、自分の実年齢と差が開いていくのが悩みでした。このままでいいのかと考えるようになり、結婚を機に退職して資格取得に挑戦しました。
造園関係の資格を目指したのは、植物が好きだったこと。性別も年齢も問わない仕事をしたかったことがあります。国家資格を取れば、この先首都圏から引っ越すことになったとしても、転居先で資格を生かして働き続けられると思いました。早速、造園施工管理技士2級と土木施工管理技士2級を取りました。その後、都内の造園会社に入社して経験を積み、造園施工管理技士は、1級も取得しました。
首都圏から会津へ転居。造園が縁で再就職
会津は、夫の故郷で2019年に転居しました。働けるうちは働きたいと思ってハローワークに通いながら仕事を探していると、整備中の公園を通りかかった際、請負業者の看板を見つけました。そこに『環境建設』と書かれてあったんです。きれいで丁寧な仕事を見て「この会社で働きたい!」と、思いました。
ハローワークを介して再就職できた時は、うれしかったですね。「さあ、リスタートだ」と思いました。
主任(監理)技術者補佐という仕事
現在、主任(監理)技術者の下で技術者補佐として働いています。造園と土木どちらが多いかと言ったら今は、ほぼ土木、それも橋梁が多いですね。首都圏で働いていた頃は、圧倒的に造園だったので逆転しましたけど、まったく苦になりません。一つ一つ教えてもらいながら仕事をしています。私と同じ技術者補佐の立場ですが、とても頼りになる先輩の女性がいらっしゃるので相談しながらやっています。
主任技術者の仕事は、ミーティングや下請さんとの打ち合わせ、資材の発注、工程管理、安全管理など、多岐にわたります。私は、その補佐です。下請け会社の皆さんが作業に入る前の下準備や、作業ごとにきちんと施工していることを報告するための写真撮影などの補佐をしています。
現場代理人とは、工事全体の責任者のこと。社長の代わりに現場を取り仕切ることから、そう呼ばれる。
安全第一。緊張感と達成感
環境建設が最も大切にしているのが「安全」です。工事が安全に、スムーズに進んでいくように主任技術者は、打ち合わせや下準備をきっちり行います。ほぼすべての作業に規格や基準などがあって、完成品を引き渡す際に行われる検査の日は、関係職員も気がはりつめています。みんな緊張感を持って仕事をしていますので、無事検査が終わると私もホッとしてなんとも言えない達成感に包まれます。
週休2日制。趣味も謳歌しています
弊社の魅力は、アットホームで、若いエネルギーにあふれているところだと思います。冬場のレクリエーションと称して、みんなでワカサギ釣りに出かけたこともあるほどです。若い監督さんが多くて、皆さん釣りとかウィンタースポーツとか多趣味。仕事以外のことでもフランクに話しています。作業員さんは、年配の方が多いのですが、皆さん優しくて家族みたいです。農家の方もいらして畑でとれた新鮮なトマトやキュウリ、時にはスイカなどを持ってきてくださったりするんですよ。
週休2日制なので趣味も謳歌しています。首都圏に住んでいた頃、夫と始めたダイビングも続けていますし、会津では新しい趣味も見つけました。スノーシューを履いてのトレッキングです。冬が待ち遠しくなってしまいました(笑)。
デスクワークも多く、会社が資格取得を応援
土木と言うと、常に現場で作業をしているイメージを持っている方が多いと思いますが、実は、デスクワークも多い仕事なんです。朝から資料づくりをしたり、現場で写真を撮ったり、検測したりしたデータを午後からデスクワークで整理したりすることも多く、帰りはほぼ定時です。資格取得も応援してくれる会社なので、キャリアアップにも挑戦しようと思い始めているところです。目標は、土木施工管理技士1級です。資格は自分の可能性を広げます。国家資格がある建設業界は、年齢、性別問わず、どこでも働けます。安定しているこの業界で一緒に働きましょう。